箱根駅伝まであと1週間と少し。見事にエントリーを果たした16名の選手を、今季の成績から振り返ってみたいと思います。まずは4年生の5名です。主将としてチームをまとめてくれた上野選手は世田谷ハーフ以降の記録会に出場しておらず、エントリーされませんでした。残念ですね。しかし、昨年の3名に加えて畔柳選手、村田選手がエントリー入りを果たしました。石川颯真(4年)栃木県・佐野日大高出身(5000m 13:53.86/10000m 28:43.11/ハーフ 01:02.20)<5000m> 05/22 14:14.26 (関東インカレ) 13位 07/14 14:01.01 (ホクレン) 09/03 13:53.86 (日本インカレ) 2位・PB
<10000m> 06/18 29:39.51 (全日本大学駅伝予選会)4組12位 07/11 28:57.23 (ホクレン) 09/24 29:44.74 (日体大記録会) 11/26 28:43.11 (八王子ロングディスタンス) PB
<ハーフマラソン> 02/07 丸亀ハーフ 01:02.20(14:29-14:34-14:56-15:06-3:15) 03/06 立川ハーフ 01:04.18
<その他> 07/02 男鹿駅伝 2区1位(9.5km)◎区間新 10/15 箱根駅伝予選会 7位 0:59:38(14:25-15:00-15:12-15:01) 11/06 全日本大学駅伝 1区4位(14.6km)<箱根駅伝成績> 3年 2区09位(01:09:22) 2年 2区19位(01:11:28) 1年 4区09位(00:56:27)上尾ハーフ後に怪我で出遅れていましたが、復帰後は順調。全日本インカレ5000mでワンブィ選手とワン・ツーを決め、高校3年以来となる自己ベストを更新しました。その後10000mでも自己ベストを更新するなど、入学以来最高の成績を残しています。高校トップタイムで入学してから4年。ついに日本人エースとしての地位を確立しました。特にラストスパートの力が強くなったと思います。本人は2区を希望していましたが、1区での出場の可能性が高くなっています。インタビューでは日大への想い、チームへの想いを強く語っており、「Nの復活」と「覆す」を決意として掲げています。チームは予選会最下位からの出場。前評判を覆し、シードを獲得することができるか。石川選手の走りでチームに勢いをつけて欲しいと思います。畔栁揮(4年)神奈川県・藤沢翔陵高出身(5000m 14:32.76/10000m 30:19.13/ハーフ 01:05.39)<5000m> 04/24 15:01.54 (日体大記録会) 04/29 15:23.01 (平成国際大記録会) 05/28 15:12.15 (世田谷競技会) 07/09 15:00.98 (世田谷競技会)<10000m> 05/14 30:46.27 (日体大記録会) 09/24 30:26.26 (日体大記録会)<ハーフマラソン> 03/06 立川ハーフ 01:05.39 PB
<その他> 10/15 箱根駅伝予選会 174位 01:02:51(15:22-15:28-15:40-16:21)トラックの持ちタイムは今一歩ですが、ハーフでは3戦連続で65分台とロード・長距離での安定感が光ります。1年時には箱根5区にエントリー(当日キトニー選手に変更)されるなど早くから山の適正を見出されており、3年連続で山を上ったキトニー選手の卒業で遂に出番が回ってきました。今年はクロスカントリーを連戦するなど、早くから山上り候補として準備をしてきた様子。出場するなら5区以外ありえません。武者監督のインタビューでも「しっかり山対策をしてきた」とのコメントがあり、期待したいです。清水目大貴(4年)福島県・田村高出身(5000m 14:25.58/10000m 29:34.69)<5000m> 04/02 14:37.75 (世田谷競技会) 04/24 14:55.15 (日体大記録会) 05/28 14:50.58 (世田谷競技会) 07/09 14:58.15 (世田谷競技会) 07/17 14:45.57 (6大学対抗)<10000m> 05/14 30:45.67 (日体大記録会) 09/24 30:35.93 (日体大記録会) 12/03 29:55.67 (日体大記録会)<ハーフマラソン> 03/06 立川ハーフ 01:05.36 PB
11/20 上尾ハーフ 01:04:21(15:10-15:09-15:14-15:31-3:17) PB
<その他> 10/15 箱根駅伝予選会 130位 01:02:08(15:18-15:24-15:28-15:58) 11/06 全日本大学駅伝 6区12位(12.3km)<箱根駅伝成績> 3年 4区16位(00:58:02)
1,2年生時は故障に苦しみ、本格的な練習を再開したのは昨年の夏から。秋に復帰すると勢いにのって箱根駅伝出場を果たしました。今シーズンはトラックの自己ベスト更新はできませんでしたが、ハーフマラソンで2戦連続でベストを更新。特に上尾ハーフマラソンでは、「合宿からのハーフでまともな調整がない上に体調崩してのレース」という状態でしたが、5kmごとのLAPで全区間チーム最速とすばらしい走りを見せてくれました。長い距離で安定した走りを見せています。復路に残しておきたい選手ですが、チーム事情によっては往路の可能性もあり得るだけに29日の区間エントリーは補欠に回り、当日変更で出場となると予想します。シード獲得のキーマンになりそうです。村田誠児(4年)香川県・観音寺一高出身(5000m 14:59.71/10000m 30:07.04/ハーフ 01:05.05)<5000m> 04/02 15:04.81 (世田谷競技会) 04/24 15:17.93 (日体大記録会) 05/28 15:14.79 (世田谷競技会)<10000m> 09/24 31:13.94 (日体大記録会) 12/03 30:07.04 (日体大記録会) PB
<ハーフマラソン> 03/06 立川ハーフ 01:07.20
11/20 上尾ハーフ 01:05.05 (115:15-15:19-15:31-15:40-3:20) PB
<その他> 10/15 箱根駅伝予選会 131位 01:02:08 (15:22-15:28-15:31-15:47)初めて出場となった箱根駅伝予選会でチーム7番手。その後の上尾ハーフマラソンでチーム2番手と長距離ロードで好成績を残しました。トラックでも10000mで自己ベストを更新し、そのレースでの5000m通過は自己ベストを上回るタイム。「前期は教育実習もあり、1人で練習することが多かった。1日30キロを課してやってきたことが実りつつあります。(ラジオ日本スポーツ)」と努力が実を結びました。香川県高校駅伝では、3年生時に3区で区間新記録。数は少ないものの駅伝への適正もあり、復路での出場が有力と予想します。初の3大駅伝出場で努力の成果を見せて欲しいです。なお、名前の「誠児」は「せいる」と読みます。これは「両親がウィンドサーフィンしていたことからついた名前。(ラジオ日本スポーツ)」とのこと。覚えていただけたら嬉しいです。山﨑和麻(4年)千葉県・八千代松陰高出身(5000m 14:26.27/10000m 30:37.71/ハーフ 01:05.39)<5000m> 04/02 14:26.27 (世田谷競技会) PB
04/24 15:09.17 (日体大記録会) 05/28 14:50.58 (世田谷競技会) 10/01 14:49:89 (世田谷競技会) 10/16 14:50.58 (日大競技会)<10000m> 09/24 31:28.88 (日体大記録会) 12/03 30:37.71 (日体大記録会)<ハーフマラソン> 03/06 立川ハーフ 01:07.37
11/13 世田谷ハーフ 01:05.39 PB
4月の記録会で5000mのベストを更新。関東インカレ1500m5位入賞などスピードに長けた選手。一方、長距離でも10000mのタイムはエントリー選手中最下位ながら、ハーフマラソンは1時間5分台と適性を見せています。なかでも、自己ベストを更新した11月の世田谷ハーフマラソンは起伏があり上尾ハーフよりも厳しいコース。タイム以上の価値があります。昨年は山下り候補の1人であり、町井宏行選手の控えの可能性が大きいですが、ハーフの実績を加味し、復路での出場も有り得るかもしれません。記録会等の速報Twitterはこちらリンクテキスト
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